2011-05-31

先生達の修士論文

今日からムスメの幼稚園(年長組)では「ひらがな帳」を使って、ひらがなのお勉強が始まったらしい。自分の頃はたしか小学校からだったので、時代とともに早くなっているのかー。

さて、午後に年一度の健康診断があったり、いろいろだったが、今日は、ちょっと探し物があって、近所の総合研究棟B棟にある学科の書庫へ久々に足を運んだ。ターゲットは「昔の修士論文」。昔といっても、昭和末期、という言い方はまだしないだろうけど、二十数年前、私が中学か高校のくらいの時のもの。

この書庫、昨年度末、ちょうど地震の直前に移動書架を入れ、幸い地震でもびくともしなかったとのことだが、どんな感じなのだろう。学科の図書室の方に、カードキーとコピーカードをお借りすると、まだ分類がちゃんと終わっていないので、左側の書架から順番に調べてくれとのこと。ま、大体の事情は了解し、書庫へ向かう。

入ってみると、たしかに移動書架がぎっしり詰まっていた。これで当分の間、学科の書物の保管場所は安泰かな。あくまでも「当分の間」だろうけど。当たり前だけど、以前の書架に比べて、数が多く、これを調べるのか〜とちょっと気構える。

それでも、奥の方から順番に書架を開けていくと、しばらくして、当たった。で、調べてみたのだが、残念ながら、お目当ての文献は見当たらず。コピー機の出番もなし。

しかし、興味深かったのは、そこに綴じられていた歴代の修士論文の数々。修士論文の保管状況は学内でも研究科によってかなり状況は異なりそうで、私もよく知りませんが、数学研究科と、数理物質科学研究科 数学専攻の修士論文は、たぶん研究科の創設以来の分が保管されていると思います。こちらの書庫にあるのは、たぶん10年以上前の古い分だが、見てみると、原稿用紙に丹念に手書きで清書された修論がけっこう見受けられる。何十ページも手書き。今の電子出版に慣れた立場からすると、すごいな〜、と思うことしばし。

さらに、今回調べたのは1980年代後半の分だったが、普段よく会うあの先生やこの先生の修論もあったりする。へぇ〜という驚きも。単なる懐古主義と言われればそれまでだけど、こういう感覚って、PDFファイルの論文ではきっと味わえないし、人間の文化の営みを実感する上で、こういう感覚を味わえる空間を後世に伝えるべきだと思う。

というわけで、学生の皆さんも、日頃接する先生達が学生だった頃の一端に触れるよい機会ではないかと思います(お探しになる方は、最後の写真の書架の番号に注意)。私の修論も、この中にあります。どこでしょう!? もし見つけたら、あとでこっそり教えてください。ではまた明日。

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