トリノオリンピックが開幕。今日は館山へ向かうのだが、朝起きて、テレビで開会式の録画を観る。途中からちょこっとのつもりが「聖火の最終ランナーは誰?」だの「この人オノ・ヨーコじゃない?」だの、ずっと見続けてしまう。
そして、開会式の最後を飾ったのが、世界三大テノールの一人としても名を馳せたパヴァロッティ。これまたイタリアが世界に誇るオペラの大家、プッチーニの歌劇「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」を歌ってました。さすがイタリア。この記事のタイトル"Nessun Dorma"は、この「誰も寝てはならぬ」の原題です。これを見て、昔のことを思い出しました。
以前、所属していた吹奏楽のサークルで、この曲を演奏したことがありましたが、一度、正指揮者さんが練習を休むというので、頼まれて練習を振ったことがありました。このとき「せっかくだから、原曲を一度みんなで聴こう」と思い、大学の図書館でCDを借りました。このときのCDもパヴァロッティだったような気がしますが、とにかくこの歌が入ったCDを持って行った。
そして、合奏のときに「今日は原曲を持ってきたので、一度聴いてみましょう」といってCDをかけた。CDの演奏が終わったら、皆しばらくの間じっと固まって余韻に浸っていました。しばらく待って「じゃ、やりますか?」と一度声をかけたけど、誰も動けない(もちろん歌の通り寝てないけど)。そうやって、30秒くらいは合奏場がし〜んとしてたかなあ。音楽からこんなにインパクトを受けることもあるんですね。この時は、今まで経験した中で一番のものだったと思います。
さて、この歌、日本には(時差の関係で)「寝ないでオリンピック見ろよ〜!」というメッセージになったのでしょうか。ついでに、開会式を見続けたせいで、この日のゴミを出しそびれてしまいました。