2007-06-07

「ルービック・キューブを解くには26手で十分」

というタイトルの論文が出たようです。

まずはこんなニュースを発見。

26手以内でルービックキューブは揃う!! 米研究者が証明

マイコミジャーナル
Yoichi Yamashita
2007/06/05

米ノースイースタン大学のコンピュータ科学部のGene Cooperman教授と大学院生のDan Kunkle氏が、3×3×3のルービックキューブをどのような状態からでも26手以内で揃えられることを証明した。これまでは27手以内が証明されてい る最少のソリューションだった。

以下、記事の全文はこちら http://journal.mycom.co.jp/news/2007/06/05/004/index.html

さて、普段なら、ちょっと調べた上で「ふ〜ん」と通り過ぎるつもりだったのですが、その論文がどんな場所(ジャーナル等)に載る(載った)のかと調べてみると、何と自分の専門分野(数式処理)の国際会議でこの夏に発表される予定のものらしい!およよ〜、うちの業界ネタで一般ニュースになるようなものはほとんど経験がないので、ちょっとした驚き。

ニュース記事などを読む限り、今回の結果は「ルービック・キューブのすべての局面(色をばらばらにした(してなくてもいいけど)状態)に対し、26手以内で6色すべてを揃える手順が存在することを、計算で(コンピュータをうんと回して)確認した」というものらしい。詳しくは読んでみなければわからないけど・・・そういえば自分は再来週のセミナーの担当なのだ。ネタがなくて困っているのだが、このままネタが見つからなかったら、この論文読んで紹介しようかしら、などと思案しております。

「読んで紹介」というように、著者は掲載予定の論文をすでに自分のホームページで公開しているようですので、文献とその場所もついでに紹介します。

Daniel Kunkle and Gene Cooperman, Twenty-Six Moves Suffice for Rubik's Cube, Proc. of International Symposium on Symbolic and Algebraic Computation (ISSAC '07), ACM Press, 2007, to appear. http://www.ccs.neu.edu/home/gene/papers/rubik.pdf