2011-05-06

中央図書館の復旧に感謝

連休後の出勤。来週の「数学特別講義」、いい加減に準備を始めないとまずいな。というわけで、地震以来初めて、近くの中央図書館に足を運ぶ。ちなみに、わが数学専攻の図書室は、3月の本震と4月の余震の影響で、再開のめどが立たず、閉まったまま。

数学の場合、数学者の仕事(研究)は、基本的に、過去の先人達の成果の上に積み上げていくため、過去の論文や本を読める環境というのが、極めて、というか、決定的に重要です。よく言われますが、数学の図書室は、実験系の科学における実験室に相当するといっても過言ではない。数学科の「本エンゲル係数」は、大学内の学科別でも突出していると思います。

最近は、デジタル化された文献も増えており、利便性は増す一方で、それを購読するための費用も単調増加しており、いろいろありますが、これまでの冊子体(紙)の書籍もまだまだ活躍中。学科の図書室が閉まったままの今、中央図書館は、数学の研究や教育活動の生命線といってもよいわけです。

というわけで、足を踏み入れた中央図書館。職員や多くのボランティアの方々の尽力で、大半の部分が連休前に復旧したわけだが、多くの利用者がいて、ふつうに機能しているのを見て、感激だった。ありがとうございます。

5階の理工学書のフロアへ階段を上る。中央図書館は、これまで3年間、耐震補強工事を行い、地震の直前に工事が終わっていたと思う。少なくとも、建物は、間一髪で間に合ったのではないか。5階のフロアは、その最後の1年間が費やされたので、5階に上るのは1年ぶりだったが、中身もリニューアル。ただ、書架にはところどころ付箋が貼っており、「左下脚部に浮き」などのメモも。地震の影響は若干残っているようだ。無事探し物を見つけて仕事場へ戻る。

今日の「数学特別講義」、意外と人は減っていないようだ。皆さんまじめだね。いつもの感覚だと、連休明け頃から、学内の自転車の数も徐々に落ち着いてくると思うのだが、来週はどうだろう。ま、そんなこと言う前に、自分のネタの仕込みだねー。頑張りましょう。ではまた明日。

3 件のコメント:

みん さんのコメント...

中央図書館の5階、開いてますか?

智幸 さんのコメント...

自分も久しぶりに5階のエリアに訪れました。本の片付けで、訪れた以来ですね。
(厳密に言えば、荷物置場が5階だっただけですが…)

そして、久しぶりに『数学』の書籍を図書館から借りました。
自分の研究に役立つものがあればいいのですが……

Akira Terui (照井 章) さんのコメント...

> みんさん

はい、中央図書館の5階、本館は復旧しています。新館はまだのようでした。

> 智幸さん

そうでしたか。かなりリニューアルされてましたね。