2005-07-01

遥かなる家路

このところ暑い日が続いたが、昨日あたりから一段落。そんな中で、この日、職場の懇親会があり、夕べの楽しいひとときを過ごした。

それから自転車で家へ向かっていたのだが、中間地点にさしかかった頃、突然後輪が「ガタン、ガタン」と揺れはじめた。パンクだ!すぐ自転車を止めて後輪を調べてみると、思った通り空気はスカスカ。替えのチューブは持っていたのだが、あいにく携帯用の空気入れは家だ(冬に、フレームにマウントするラバーバンドが切れたので、家に置きっぱなしだったのだ)。

ここでまず考えたのが、この自転車を買ったお店が自分の来た道にあったので、修理に間に合わないかと。引き返して自転車を引いて歩く。すぐ近くだと思ったのだが、それは自転車に乗っていたからそう思っていただけのようで、実際は結構距離があるようだ。そしてようやくお店にたどり着いた。明かりはこうこうと灯っていたが、すでに閉店の後だった…

再び踵を返して家へ向かう。途中、かみさんに電話をかけた。パンクの説明をする。心配して迎えに行こうか、と言われたが、家の車は保険の都合でかみさんは運転できない。大丈夫、歩いて帰る、と言ったが、心配かけてすまんねぇ…

あとはひたすら家を目指して歩くのみ。自転車は何と偉大な技術なのだろう、歩いて家に帰るような気力があるのなら、これをもっと普段数学にも生かさなあかんな、なんてことを考える。スピードメーターで自分の歩く速さを見たら時速5kmらしい。結局、自転車で40分かけて帰るところを、自転車で15分位走ったところでパンクして、それから自転車店へ行きつ戻りつ、2時間程歩いて家に着いた。

後で、自動車のスピードメーターで距離を測ったら、パンク地点から家まで約9km、加えて、パンクの地点から自転車店まで約500mあったので往復で1km、計約10km歩いていたのでした。かなりバテバテだったが、世の中にはもっと長い距離をホイホイと(でもないのかな?)歩く人達もおられるようで、あらためて彼(彼女)らのすごさを感じたのでした。