2011-08-03

秘伝は一日にして成らず

今日は、午前中、お世話になっている先生のところでパソコンの設定のお手伝い。

先生は知る人ぞ知る武術家(と書くと、中の人はたぶんおわかりでしょう)で、私なんぞがパソコンのお手伝いをさせていただくのも恐れ多い、というか、私のような者に頼んで下さる、というのがありがたい限りなのだが、巷には、先生の武術には何か秘伝があるのだろうと思い込み、その情報を集めようとやっきになるような人もいるらしい。

もちろん、そんなやり方で情報収集だけしても、先生のような武術を身につけるのは、数学や音楽を身につけるのと同じで、たいして足しにならないのは自明だ。仮に、それで秘伝?の稽古の仕方がわかったとしても、それだけですぐ身につくような武術だったら、巷に先生のような達人があふれることだろう。自分は先生にははるかに及ばないが、それでもこういったことはよくわかる。

などという話で盛り上がると、先生曰く「・・・そんな簡単に身につくものじゃないよね。だってさ、ちょっと僕の人差指を出してみるから、両手でしっかり握ってみて」という流れで、先生に技をかけていただいたり。でも、両手で先生が差し出した人差指をしっかり握ってふんばって立っていても、自由自在に右へ左へ操られるのは、やはりすごい。パソコンのお手伝いに来ていて、一体何でしょう、と思われるかもしれないが、ホンモノに触れるというのはありがたいことです。私の方が感謝感謝。

という感じの半日。残りの半日は書類を書いたり。自分も、先生のように、数学や音楽により一層磨きをかけようと思った今日なのでした。ではまた明日。

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