2011-08-02

真夏の説明会

今日の午後は、科学研究費補助金、略して「科研費(かけんひ)」の説明会に行ってきた。真夏の説明会、といっても、今日もエアコンがいらないくらい涼しかったけど。

科研費は、ご存知の方も多いと思うが、文部科学省が所管する研究助成金の一つで、特に大学の研究者は、他の省庁や企業の助成金をもらっていない人達が多いと思うが、研究に必要な機器を買ったり、研究発表で出掛けたりするのに必要な、貴重な資金源となっている。

科研費は「競争的資金」、すなわち、研究計画(プロポーザル)を出して審査を受け、採択するともらえるしくみになっている。自分はというと、おととしまでの科研費の助成が終わり、昨年、今年と、審査に外れてしまった。先月に入り、今日の説明会の情報が流れて、特に当たらなかった人は出るように、とのお達しもあったが、その通知が赤い紙に印刷されていたので、何となくあの「赤紙」を思い起こさせるものだった。

で、行ってみたわけで、数学で足を運ぶような人間はほとんどいないわけですが、開始時刻の頃には席がほとんど埋まるほどの人達が来ていて、みんなすごいな、と思った。

講演は2件。最初は、科研費の運営に携わっている、日本学術振興会の課長さんから、科研費の制度や運用の説明。あちこちの大学で同様の講演を行っているそうだが、よどみないしゃべりで、やはり、最前線の官僚クラスの方はすごいなと実感。次は、日本学術振興会の学術システム研究センターという機関で、科研費の制度の今後のあり方の検討や、審査運営の検証にあたっておられる、本学の先生で、科研費の審査の実態に関するお話。審査の実態を知ることで、申請書を書く上でかなり参考になるお話だった。

というわけで、今度の秋にはまた申請書を書くわけですが、今日の話を参考に、採択目指して頑張りましょう。ではまた明日。

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