2011-02-07

ポスター発表は小学校の自由研究のノリ!?

昨夜は計算機演習のレポートチェックなどで、1時前に就寝。今朝、早く起きようと思っていたが、目が覚めたら7時前。睡魔に負け。

午前中、統計の先生を訪問。先生が指導されていて、今度博士後期課程(いわゆる「ドクター」)に進む学生さんが、来月、ポスター発表をすることになったとのことで、ポスターの作り方などの技術面の相談を受ける。

数学では「ポスター発表」の文化が、ないに等しい(と思う)。他の科学や工学では、学会などで「ポスター発表」というのがあって、研究成果を1枚の模造紙程度の紙にまとめ、掲示して発表する形式がある。「それって、小学校の自由研究をまとめたときと一緒のノリじゃね?」と思ったアナタ、正解です!(と、少なくとも自分は思う。)で、数学はポスターというのがほとんどない。その背景はいろいろあると思うけど、詳しい話はあらためて。

自分が専門にしている「数式処理」は、数学だけど情報科学の一面もあるせいか、ポスター発表は普通にあり、ここ数年、といってもまだ2回だけど、自分も国際会議でポスター発表をしてきた。そして、せっかく作ったものだし、ということで、自分の仕事場の前に、宣伝がてらポスターを貼っていたのだが、ありがたくも、その先生にご覧いただき、今回ご相談をいただいたのでした。

ポスターは、作ってみるとわかるけど、いろいろ独自のノウハウが必要になる。プリンタも、大きな紙に直接印刷できるものが必要なのだが、うちの学科にはそんなプリンタはないので、他の学科に借りに行くことになる。すると、トイレットペーパーの巨大版のような(太さはトイレットペーパー程度だけど、紙の幅が1mなんて長い)ロール紙をプリンタにセットする、とか、そんな技も覚えてしまう。今回は、そのような話を説明させていただいた。学生さんの方も、よく下調べをしているようで、感心。ぜひ、うまいポスターを作って、うちの学科内にもポスターを広めましょう。健闘を祈ります。

午後は、大学院の授業。今年に入ってからは「風まかせ」かつ、最近はいろいろ時間がとられて予習もままならないのだが、まだ何とか間に合った。そろそろ予習を進めないと、次は危なそうだ。

授業の後、院生さんの相談で、階下の院生室に行き、ネットワーク接続の不調の調査。いろいろ調べて、どうも部屋に引いているLANも、一部調子が怪しそう、という話になる。これはたぶん外部調査が必要になるだろう、ということで、調査報告を書く。これで1日終わってしまった。

あと、先日書いた記事に対し、Zoho Creatorの方からコメントをいただいた。こんなへっぽこ記事ですけど、開発側の方々も読んで下さるんですね。ありがとうございます。Zoho Creatorについては、個人的には、私のようなお気楽web開発には向いているツールだと思う。ユーザ数とアプリ数に制限がありますが、無料アカウントもありますので、お試しには便利です。あとは、Zoho Creatorで作った(入力された)データを、Google Documentsなどにオンラインで使い回す方法ってあるんでしょうか?機会と暇があったらやってみたい。

さて、明日はちょっと早起き、早く出動のようなので、この辺で休もう。レポートチェック・・・明日は進めたいが。ではまた明日。

4 件のコメント:

智幸 さんのコメント...

私は特殊教育学会や基礎心理学会に行ったことがありますが(前者は2度。来年度も予定)、やはり、ポスター発表はそう言われても仕方が無い見た目ですから、仕方がないかもしれません。

でも、作るのに一生懸命に悪戦苦闘していたりしていた院生を見ると簡単にそういう事は言えず、発表でも回りは専門家だったり、現場で教育に携わっている方だったりで、その人の前でM1の院生が発表するのはとても大変そうでした(2度行った、特殊教育学会での話)。

現在の感じでは、私はポスター発表の経験はないのかなと思いました。
今後の展開ではあるかもしれませんが……

Akira Terui (照井 章) さんのコメント...

智幸さん

本文では書きそびれましたが、私が「小学校の自由研究のノリ」と書いたのは、むしろ肯定的な印象で「小学校の自由研究を模造紙に書くのって、実はスゴいことをやってたんだ!」という、驚きというか喜びというか、そんな感じでした。

せっかく小学校でこのようなことをやっているんだったら、もっと効果的でわくわくするようなプレゼンのしかたを教えていけば、中学、高校、大学と、役に立つ可能性があるのではないか、と思いました。

もし、智幸さんにもこのようなチャンスが訪れた際は、ご成功をお祈りします。

Hisashi Morioka さんのコメント...

その相談をした院生です.
お忙しい中, 本当に丁寧な対応をして頂きありがとうございました.

私もポスター発表はやったことはありません.
古巣の数学教育でもその文化はないようです.

数学だと, 業績は

原著論文>>学会総会講演>研究集会講演>セミナー講演

だと思っていますが, 教育や工学, 物理, 化学等では

原著論文≒学会総会発表
研究集会ってナニ??

みたいな感じらしいですね...

Akira Terui (照井 章) さんのコメント...

森岡さん、コメントありがとうございます。

例のネットワークの件は、じきに専攻内に広報する予定です。

数学教育でもポスターはないんですね。一方、物理や化学、工学では、ポスターは普通みたいですね。一度、別件である専攻の大判プリンタを使わせていただいたことがあったのですが、そこで会った人から聞いた話では、学会直前に、深夜、ポスターの印刷待ちの行列ができたりするそうです。