2011-04-21

青空入学式

かねてからアナウンスがあった通り、「青空入学式」が行われました。

で、今日は、昼休みに、陸上競技場で、入学式となった。講堂は、これまでの情報によると、天井を吊り下げる建材が多数損傷を受け、3月の地震と同程度の揺れが来ると、天井が落ちる危険性があり、講堂は現在も立入禁止です。そんなわけで、3月の卒業式は中止され、入学式は陸上競技場になったというわけ。

昼休み、2限が終わる頃に陸上競技場に入ると、すでに学生が集まり始めている。トラックの周りには、家族の方々らしき人達も来ていた。普段の入学式は、学群が午前、大学院が午後に分かれているが、今日は特別に合同で行われるので、学生が並ぶトラック内のフィールドは、下手(演壇に向かって左側)が学群、上手(同、右側)が大学院に分かれて並ぶことになった。数学類のもう1人の担任の方と、学群の方のフィールドに入る。特に整列することもなく、三々五々適当に並ぶ感じ。

学長の式辞は、震災にも触れていたが、概して原稿の読み上げで、熱く共感するといった類いのものではなかった。こういう時って、その人その人の信念というか、考え方が、わかるものだね。あと、リーダーシップが如何なるものかということについても、考えさせられる。人々を勇気づけるというか、その気を起こすというか、共感を集める、といった、感情面の働きかけも、大切な気がする(もちろん、それだけでは十分とは言えないとも思うけど)。そういう意味において、3月のセンバツの選手宣誓は立派だったな、と思った。

式辞の後、「歓迎の歌」として、大学に新しくできたメッセージソングが歌われた。作曲された吉川洋一郎さんも姿を見せていたが、自然学類のOBなんですね。私もこの歌は初めて聴いたが、もしかして、今回の入学式が初お披露目だったのかな?今年の新入生には、この歌のビデオが収録されていたDVDが配られていた。

自分が入学した頃は、筑波大学には校歌がないことを教わり、「学生歌」を、新入生オリエンテーションの際に練習したりしたものだし、もっと古く、高等師範?から伝わる宣揚歌「桐の葉」も聴いたりしたので、時代は変わるんだ、という印象だった。これから、このメッセージソングが歌われ続け、定着するのかな。せっかくだからそうなるといいが。

そんな感じで、式は終了。学生は午後の授業へ。筑波も、今回の地震でいろいろ被害を受けたとはいえ、少なくとも自分の身の周りは、けがもなかったし、大事な物も手元に残ったし、入学式ができるというのも、ありがたいことだと思う。今回の入学式や、新年度のスケジュールについても、その経緯を見聞きした範囲でいろいろ思うところはあるけれど、まずは今日を1つの区切りと思って、自分にできることを進めていきたいと思った、今日の入学式でした。

午後もいろいろあったが、クラスの学生さん達も、はんこをもらったりしに訪ねてくる。その中で「欠席届」にクラス担任のはんこをもらいに来た学生さん。授業開始早々欠席届とは、何か事情があったのかな?と思いながら書類を見ると、「理由」の欄に「寝坊」。そこで、授業の担当の先生から、欠席届を出すように指示がありました?と尋ねると、学生向けのガイダンスの資料に「『欠席したら欠席届を出すように』と書かれていたので」。真面目だー。とりあえず、今後は頑張りましょう、と、はんこを押して返す。うん、頑張ろう。ではまた明日。

2 件のコメント:

智幸 さんのコメント...

寝坊だとしても、欠席したから書くというのはとても真面目だと思ってしまった。
まぁ、授業に出ることにもっと力を注いで欲しいですが……

個人的には、寝坊でも判子を押すものなんですね。驚きました。

ただ、世の中には、紙そのものだけ出して、何も書かなかったのに、ハンコを押してくれた先生がいるらしい。(地球学類の先生での話)

Akira Terui (照井 章) さんのコメント...

一応、理由が「寝坊」であっても、せっかくはんこをもらいに来たわけですからね。押します。

たしかに、欠席届の程度だと、何も書かずにはんこを押してもさしたる被害はないと思いますが、社会に出てからこれをやると痛い目にあうことがあるでしょうから、その辺は指導した上ではんこを押しています。