2011-10-19

5年前のレポートを返却

今日は科研費の申請書類の修正から。先週、事務に出していたチェックが戻ってきたので、付せんの場所を確かめ、一つ一つ修正。

科研費の申請書類の作り方は、もともと Word と PDF の様式が提供されているが、私達 TeX 使いには、PDF の様式に TeX で作った中身を流しこむという原理の「科研費LaTeX」という、ありがたい道具がある。自分も科研費LaTeXを使っているので、記入欄の大幅な入れ替えなどにもある程度対応できるが、Word だと、これが結構大変。今日はちょっと某先生のお手伝いをしたが、次ページに記入欄を移すのに、セルを注意深く分割し、移動先の記入欄を作り、罫線の太さを合わせ、異動前の記入欄を削除し、前ページからの続きの入力をうまく割り振り・・・と、どう見ても Word ではオーバースペックな様式で、DTP にしろ!と言いたくなるところ。

書類を電子化するのであれば、見かけの体裁だけでなく、論理的な体裁も、利用者が不具合を感じずに入力できるものが望ましい。他の業務量も増えていることだし。

さて、今日は、昔の授業で提出してもらったまま返しそびれたレポートを整理していて、今年大学院の M2 の人達が学部1年のとき、すなわち5年前のレポートに目を通していた。たまたま、このときの受け持ちで、今もたまに会う学生さんのレポートを見かけ「今度会ったら返そう」と思って整理したのが今朝。そしたら、夕方、帰り際になって、ちょうどその学生さんが仕事場の前を通りかかったもので、無事レポートを返すことができた。

「これ、覚えてます?」と尋ねながら差し出すと、さすがに驚いた様子だったが、お互い当時をなつかしんでいた。これから修論にかけて大変だと思うけど、大学に入った頃を思い出して、ぜひ頑張ってもらいたいものです。そういう自分も頑張りましょう。ではまた明日。

4 件のコメント:

智幸 さんのコメント...

調べて確認したのですが、自分とは異なるクラスの授業ですよね?

※今でもH18~H23年度の6年間分の開設授業科目一覧をしっかりと保管しているので!!

yamauchi さんのコメント...

へえ~。
でもそれって、たまたまその学生の方が大学院まで進んだから返却できたんですよね(笑)

ちなみに私は、大学院で提出したレポートは返してもらったこと一度もないですねえ。
計算代数以外の分野は結構分からないものもたくさんあったので(特に私の場合はハンデもあったので)、返してくれなくて結構ですが(苦笑)

一番ひどかったのは、確か「数理物質科学入門」とかいう授業で、数学専攻なのに物理とか化学の分野のレポートを書かされるという最悪な授業でした。

Akira Terui (照井 章) さんのコメント...

智幸さん

たしかに、異なるクラスだと思います。私も智幸さんの記憶があるのは2年の「計算機演習」からですので。

それにしても、開設授業科目一覧を6年分保管というのはすごいですね。

Akira Terui (照井 章) さんのコメント...

yamauchi さん

そうですね、学部1年のときのレポート(特に学年末のもの)を2年で返却するのはほぼ毎年、3年、4年になってからもぼちぼちありますが、M2でというのは私も滅多にありません。

大学院のレポートも、かなり遅れてから返したりしてますね。もっと早く、とは思っていますが。

「数理物質科学入門」って「数理物質科学コロキウム」のことでしょうか。あの授業、本来の趣旨は、自分の専門以外の見識を広めようというものだったらしいですが、やはり学生さんの評判が非常に悪く、最初は1、2学期の開講でしたが、今では1学期のみになっています。