2013-05-23

教科書を書くってやっぱりすごいなー思う今日この頃

今日は朝一番で昨日の授業のビデオ編集。それから同僚の方の大学院の授業を聴講。

午後は自分の授業で先週うまくいかなかったデモンストレーションの準備。時間ギリギリでネタを仕込んだが、授業時間内のデモ本番ではそこまで時間がなく、今日は不発。次回かな。

夜は原稿と線形代数の講義の仕込み。講義ノートを作っていて思うこと。自分もこれから話す授業の段取りを準備するのにいろいろ頭を使うが、それでも、教科書を書くことに比べれば、ずっと易しい。やはり教科書を書く方がずっと大変だし、今使っている教科書を書かれた先生方もすごいと思う。

ちょっと専門的な話になるが、線形代数の最初の方で「ベクトル」を平面上の「矢印」と同一視する話をする。このとき、今まで自分が眺めたたいていの教科書は、さらっと(場合によってはあいまいに)説明して済ませるが、今使っている教科書では、「ベクトル」と「矢印」の数学的な対応づけがちゃんと説明されていて、教科書を読んでその記述に感動するという、貴重な経験に恵まれた。(一応、内輪で書かれた教科書ではありますが、自分が見た限りでは、他の教科書ではあまりない、自分も納得のできる説明の仕方だったと思う。)

きっと書いた先生もいろいろ考え抜いたのだろうなということが読み取れたし、これをいかに聴講する学生に伝えるか、自分の腕が問われているんだな、とも感じた。そんなことを考えながら授業の仕込みを続ける今日この頃です。ではまた明日。

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