2014-06-17

理学と工学のはざまで

今日は午前中、4年生のセミナー。若干ゆっくりだがしっかりお勉強。無線ルータの調子がいまいち。

午後、学生時代の友人が訪問。大学院の「オムニバス講座」の講師で昨年に引き続いての来訪。昨年はたしか都合が合わなくて授業を聴講できなかったと思うが、今回は6限の授業を聴いた。

彼は私とは学部からの同級生で、修士を取得後、企業の研究所に就職。「デジタルハーフトーン」という、コピー機などで色の濃淡を出す印刷技術の研究をしているが、今日のお話では、最初、いくつかの改善策を試みては失敗し、その後、自身が大学院のときに専門とした幾何学などの知見を基盤に、新しい理論を作って実用化し、大学院の「社会人のための学位プログラム」にて博士号を取得(「卒業式のない春」にも書いた)し、現在に至るまでの軌跡を聴いた。特に失敗談を聴くのは貴重な機会だと思う。

そして、自身の経歴にも触れながら、研究の芽が実用化されるまでのプロセスの中で、「理学」と「工学」それぞれが重点を置く領域の相違点や特色や、修士卒と博士卒それぞれの場合における大学院での経験の活かされ方など、現在の大学院生がこれからの研究や就職などを模索する上できっと参考になるであろう情報もいろいろ聴くことができた。

理学と工学の間で仕事を積み重ねてきた話は大変ためになったし、彼のこれまでの仕事について知ることができたのも、大変ためになった。これからもお互い頑張りましょう。

夜はお勉強とレポート評価。プレゼン準備が間に合うか、若干不安。体調はだいぶ復活した。6時間は寝る方がよさそうだ。ではまた明日。

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