2021-12-31

オンラインからハイブリッドへ

今年も暮れるので一年を振り返っておこう。

オンラインなんとかに明け暮れた昨年だったが、今年も似た感じではあった。特に年明けと夏は、セミナーもオンラインで進めざるを得なかった。授業に至っては今年度は自分の担当授業はすべてオンラインということになった。

(昨年度は後期の大学院の授業は対面で行ったが、今年は学生の要望でオンラインにした。大学院にもなると、オンラインの方がいろいろ都合がよいこともあるようだ。)

秋から年末にかけては、対面とオンラインのハイブリッドでセミナーを行う機会も増えた。というか、昨年から、もともとコロナ禍でなくてもハイブリッドでやる事情が発生していたので、本来の体制に戻ったとも言えるかもしれない。

オンライン授業の準備は昨年度に構築した体制があったので、今年はそれで空いた時間を研究に投入した。原稿はそれなりに必死に書いたつもりだが、まだ完成の途上。来年も継続。一方で、別件では学生氏が修士論文で出した結果をフォローして発表、投稿、ソフトウェアの公開があったり、共同研究者の方の実験で稚内に初めて行ったり、卒業研究の4年生とレゴのロボットで実験を始めたりと、新しく着手したり進展したりしたことがいくつかあった。いま思い出すのは、札幌から稚内へ向かう車窓からの風景と、宗谷岬から眺めた海。

社会貢献もご縁があり、元学生の招きで「夏の学校」の出前授業をしたり、2つの県で講師を務め、中学や高校の数学の授業のICT化について話をさせていただいた。GeoGebra(数学の視覚化ソフトウェア)は初めて本格的に使ったがそれなりにマスターした。これらも新しい経験だった。

振り返ってみると、今年は新しい経験がそれなりにあったな。来年は... 今年着手したものを広げながら、さらに新しいことが始められたら、と思う。ハイブリッドから対面に戻せるのか、はたまた対面でも「新しい」対面になるのか...

今年もいろいろ大変なこともあったけど、これ書いていたらわくわくしてきて、来年も頑張ろうかな、という気になってきました。皆さんにおかれましては来年のご健康とご多幸をお祈りします。ではまた来年。

2 件のコメント:

ilovenewtokyo さんのコメント...

坂口です。

あけましておめでとうございます。

大学のホームページに掲載された「一冊の数学書」のお話が、いいお話でした。

語り継ぐ必要があるお話だと思いますが、2006年の合宿でお話されて、2021年にもホームページに掲載されて、これは若手の研究者たちによって、今後も語り継いでほしいなと思いました。

「今は到底、歯が立たない」と思っていた本を、読めるようになって、名誉教授にまでなられたことを、本を託した方に伝えることができればいいのになと思いますね。

Akira Terui さんのコメント...

コメントありがとうございます。記事をお読みいただきありがとうございました。

先生の講演を聴いてから、何とか残したいと思っていましたが、ひとまず志は果たせたかなと思います。

今もこの話を授業で取り上げることもありますが、今後も語り継ぎたいと思います。