2007-11-08

出張先からサーバのメンテナンス

今朝、会場に着くなり、メールサーバの管理を手伝ってもらっている院生から「メールが送れないとの通報あり」との一報が。どうやらサーバのディスクがあふれているらしい、というところまで調べてくれていたが、彼は

朝一で発表

があるので、調査のお礼を言い、すぐに発表の準備に戻るよう指示。引き続き自分が作業。原因を突き止めるのに約30分、ファイルのバックアップに約30分、後片付けに約30分。

ようやく作業が終わりかけたところで、手伝ってくれた院生が(講演の休憩時間で戻ってきて)曰く、

京都に来ると、いつもトラブルになりますよね。

そうだっけ、と思ったのだが、よくよく思い出してみると、そうだ、去年京都に来た時は、
学科のネットワークが半分ダウン

したんだっけ(正確には京都に来る直前)。あの時は、メールで見積書をやり取りして、御用納めの日まで突貫工事が続いたんだっけ、と思うと、今回はまだましな方だったかもしれません。

ま、こんな恥さらしはさておいて、今日の特別講演で聴いた、五十嵐健夫さんのインタラクティブコンピューティングの発表が非常におもしろかったです。コンピュータの画面上で(たとえば)サツマイモの輪郭を描いたら、それがすぐに3Dのサツマイモになるとか、画面上でサツマイモの上に線を引くと輪切りにできるとか、画面上に描いた犬の手足をちょっと引っ張ったり曲げたりしてあっという間に犬が走るアニメーションになるとか、おもしろい技術が満載のデモンストレーションには驚きの連続でした。

数学をやっていて、これだけ一般の人達をわくわくさせることは難しいかもしれませんが、自分がチャレンジするテーマでせめて自分自身(あと、できれば周りの人も)がわくわくできるようなものを見つけたいと思います。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ネットワークはいつ何が起こるか分からないところが難しい問題ですよね。

会社に入ってから経営的視点がかなり養われるようになり、やっと気づいたのですが、ネットワーク障害(の分野だけじゃないですけど)に関しての過去の障害履歴と、それに対する発生原因、解決方法をプロジェクト管理ツールなどで一元管理するようにしておけば、役立つのではないかと思いました。

プロジェクト管理ツールにはSubversion+Tracなどが有名だと思いますが、abelチームにもそのようなリソースがあってもいいのかもしれませんね。

匿名 さんのコメント...

> 画面上でサツマイモの上に線を引くと輪切りにできるとか

この話、どっかで聞いたことあるなあと
思ったら、今MITでそういう研究をやって
いるゼミがあるというのを思い出しました。

MITのそのゼミはすごく厳しいんですよね。
アイデアが出ない学生はすぐに淘汰され、
割り当てられた研究室も追い出されてしまう
という過酷な環境なのにも関わらず、
出てくる成果物は、物を投げたらパソコンの
画面の中で破壊される(というアニメーションが再生される)だとか、
これまでのいわゆるコンピュータサイエンス
の枠組みを超えるような斬新なアイデア
ばかり。

それでいて、内部的なアルゴリズムには
当然数学や物理の数式が使われているし、
処理の最適化の問題など、アカデミックな
研究要素も満載なんですよね。

うちの会社には、「IT業界は10年前と比べて
何1つ成長していない」とさえ唱える先輩もいます。
確かに、自然界の現象をそのままごっそりメタファーできるような直感的ユーザインターフェースというものが、いまだに実用化されていないんですよね。
この業界は、企業体質などのさまざまな諸問題に対する解決も含め、これからが最も重要な成長期と私は感じています。
それが仕事のやりがいに繋がっている感じです。

Akira Terui (照井 章) さんのコメント...

abelのリソースは、作業履歴を管理者のメーリングリストに書き込んで、MLのweb archiveを全文検索する程度の比較的単純なものですが、これでも結構役に立ってます。(なお、インストールの記録はみんなでTeXで書いて、300ページを超える量になりました)
管理用スクリプトやマニュアルなどの成果物は、CVSで管理していますが、このご時世だとやはりSubversionでしょうか。Tracもいいかもしれませんね。wikiの機能なんかも使い道あると思いますし。

MITの研究室の話は、今回の講演でも触れられていました。それぞれ独立に研究を進めているそうです。(自分は今回初めて知りましたが、miffyさんはいろいろとご存知なんですね。)

> アイデアが出ない学生はすぐに淘汰され、
> 割り当てられた研究室も追い出されてしまう

院生時代の自分ならとっくに追い出されていそうな・・・;-)

ま、それはいいとして、今回の講演で印象的だったのは、内容がすごいだけでなく、五十嵐さんがモノづくりを楽しんでいる様子が生き生きと伝わってきたことです。それと、彼の描く絵がうまくてかわいいのも、好印象でした。

話はかわりますが、miffyさんのフィールドは鉄道なんですよね?自分は個人的に鉄道が趣味なこともありまして、鉄道向けITの話に非常に興味があります。機会があったらぜひmiffyさんのお仕事などの話を伺いたいものです。がんばって下さい。