2011-03-25

卒業式のない春

冒頭の写真は、今朝の筑波大学大学会館。本当であれば、お昼前、学群の学位記授与式が終わり、たくさんの着飾った卒業生が講堂から出てくるのを、在校生や家族の方々が迎え、サークル毎の声援や、応援団による宣揚歌「桐の葉」のかけ声が聞こえてくるはずだった。

直接指導した学生などはいなかったけど、個人的につながりのある人は何人かいる。1年生の時に授業を受け持ち、親交のあった人。留学生だが、4年間、筑波の地でよく頑張り、卒業式で総代を務める予定だったそうだ。あと、学部、大学院(修士)時代の同級生。社会人になってから学位取得を目指した。私もちょうど論文博士で学位取得を目指した時期に、お互い励まし合い、彼もめでたくこの春学位取得の運びになった。今回、いろいろな状況で、卒業式を日程通りに開けないのはよく理解できるのだが、やはり「残念」の一言に尽きる。

一方で、震災のニュースを見ると、数々の困難の中で、卒業式を迎えられる涙、卒業式を目前に尊い命を落とした涙、あるいはいまだに卒業式の見通しが立たないという人もいるかもしれない。もちろん、日本中、たくさんの人達が卒業を迎えていることだろう。筑波では、残念ながら卒業式のない春になったけど、ささやかながら、卒業を迎えるすべての人に、お祝い申し上げます。

さて、地震から2週間になるが、ようやく、自分の仕事場の復旧作業を本格的に始める。以前、コマ切れのお仕事で、お勉強を朝の最初に持ってきていたように、今朝は復旧作業から始めた。入口のすぐ左側にあったファイルキャビネットをとりあえず窓際に待避させ、地震で落ちた書棚を、上段、下段とも並べて設置する準備をする。

ところが、新たに書棚を置く場所の壁に、電話と電源のコンセントがあり、ここから部屋の電源の一部も取っていたので、まずは、電源配線を一部変えよう。というわけで、サーバを一旦落とし、配線を変えて、サーバの電源を入れたら・・・え、起動しない!? というわけで、電源をブチッと落とし、再投入したら、何事もなかったかのように起動した。ほっと一安心。

ファイルキャビネットを移動し、周りを掃除したところで、今日の作業は一段落。また来週も頑張ろう。

お昼から午後にかけては、院生用サーバの運び込みやインストール、加えて計算機管理のファイル類の引っ越し。午後は、メールサーバ引っ越しの案内文書の作文。本来、この文書を最初に出すはずだったが、地震の緊急措置で、最後になった。緊急措置に合わせて文章を手直し。

帰り、校舎の裏手を見ると、廃棄物の山が数日前より大きくなっている。明日、仕事場の水道を通すとの連絡が入り、立ち会いのため、明日は昼過ぎに出勤の予定。ではまた明日。

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